釣りたての新鮮なタコで作る「茹でタコ握り寿司」は、シンプルながらも奥深い旨みが楽しめる贅沢な一品です🐙✨ 市販のタコを使う場合でも、選び方や下処理の工夫次第で、お寿司屋さん顔負けの味わいに仕上げられます。 ここでは、釣ったタコを使った場合の下処理から握り寿司に仕上げるまで、そして材料の選び方や盛り付けの工夫まで、徹底的に解説します。
初めて作る方でも安心できるように、工程ごとに丁寧なコツを交えていますので、ぜひ最後までご覧ください💡 まずは、タコを握り寿司にするために欠かせない下処理リンクを確認しましょう。
- 👉 タコの洗い方・ぬめり取り
- 👉 タコの締め方
材料
茹でタコ握りは材料が少ない分、素材の質がそのまま味に直結します。 釣ったタコで作る場合と市販のタコで作る場合、両方に対応できるようにリストをまとめました。
基本材料(2〜3人分/握り寿司10〜12貫分)
- 茹でダコ:300〜350g(足の太さにより調整)
- 寿司飯(酢飯):約400g(温かすぎないように)
- わさび:適量(お好みで)
- 醤油:適量(食べる時用)
- 塩:ひとつまみ(タコを茹でる時)
寿司飯の酢合わせ(目安)
ご家庭の味に合わせて調整してください。
- ご飯:400g(炊きたて〜少し蒸らした状態)
- 米酢:40ml
- 砂糖:20g
- 塩:8g
市販タコを使う場合の補足材料
- 氷水(切る前に軽く締めると食感UP)
- レモン薄切り(臭みを軽減)
あると嬉しい付け合わせ
- ガリ(甘酢生姜)
- 青じそ
- 大葉や小ねぎ(彩り用)
ここまで準備できたら、次は茹でタコを使った握り寿司の作り方に進みます🍣
作り方
茹でタコ握りはタコの下処理・茹で方・切り方・握り方の4つがポイントです。 ここでは、釣ったタコの場合と市販タコの場合の両方をカバーして手順を解説します🐙🍣
① タコの下処理
釣ったばかりのタコはぬめりと汚れを落とす必要があります。下処理方法は以下のリンクを参考にしてください。
- 👉 タコの洗い方・ぬめり取り
- 👉 タコの締め方
市販の茹でタコを使う場合は、軽く水洗いしてキッチンペーパーで水分を拭き取り、氷水で締めるとよりプリッとした食感になります。
② タコを茹でる
- 大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩をひとつまみ入れます。
- タコの足を1本ずつ湯に入れてくるくると広げる(足先が綺麗に反るように)
- 全体を湯に入れ、中火で5〜8分程度茹でます(サイズによって調整)。
- 茹で上がったら氷水に入れて急冷し、水気を切ります。
茹ですぎは食感が固くなる原因なので注意しましょう。
③ タコを切る
- 足を根元から切り離し、太さを均等にそろえます。
- 包丁をやや斜めにして、5mm〜7mm程度の厚さに切ります。
- 表面が滑らかな面を上にして握ると見栄えが良くなります。
④ 寿司飯を用意する
- 炊きたてご飯に合わせ酢を回しかけ、切るように混ぜてうちわで仰ぎます。
- 人肌程度まで冷ましたら、手水(酢水)を手につけてシャリ玉を作ります。
- 一貫あたりのシャリは12g〜15g程度が食べやすい大きさです。
⑤ 握る
- 切ったタコを手のひらに置き、わさびを少量のせます(お好みで)。
- シャリをのせて軽く押さえ、形を整えます。
- 仕上げに軽く指で形を締め、ツヤを出すためガーゼで表面を軽く押さえると美しく仕上がります。
これで基本の茹でタコ握りが完成です✨ 次の章では、「各材料選びのコツ・代用例」について詳しく解説します。
各材料選びのコツ・代用例
茹でタコ握りは材料がシンプルだからこそ、一つひとつの素材選びが仕上がりに直結します。ここでは各材料を選ぶ際のポイントや代用方法を詳しく解説します。
タコの選び方
- 釣ったタコの場合:釣ったらすぐに締めて、ぬめりを取り除くことで鮮度と風味をキープできます。
- 市販の生タコ:身がしっかりしていて弾力があり、透明感があるものを選びます。
- 市販の茹でタコ:色が鮮やかな赤で、身にしわが少なく、切り口が乾いていないものがおすすめ。
寿司飯のポイント
- 酢は米酢を使用するとまろやかで素材を引き立てます。
- 砂糖と塩のバランスはお好みで微調整可能ですが、タコの甘みを活かすためやや控えめが良いです。
代用例
- 酢飯が苦手な方は、塩むすび風に軽く塩を振った白飯でもOK。
- わさびの代わりにゆず胡椒や塩レモンを挟むと和風アレンジに。
- 彩りを加えたい場合、大葉をシャリとタコの間に挟むと爽やかさが増します。
失敗しないポイント・調理の工夫
茹でタコ握り作りでよくある失敗と、それを防ぐための工夫を紹介します。
茹で時間の見極め
長く茹ですぎると身が硬くなり、短すぎると生臭さが残るため、サイズに応じた適正時間を守りましょう。小ぶりのタコなら5分、大きめなら7〜8分が目安です。
切り方の工夫
包丁を斜めに入れてそぎ切りにすることで、口当たりが柔らかくなり見た目も美しくなります。
握る際の注意
- シャリは強く握りすぎず、軽くまとめるのがポイント。
- 手水はつけすぎないこと。シャリが水っぽくなり、タコが滑りやすくなります。
旨みを引き出す下処理
茹でる前にタコをしっかり塩もみしてぬめりを取ることで、茹で上がりの香りと食感が格段に良くなります。
次は「時短方法」と「見栄え・盛り付け」の工夫をご紹介します。
時短方法
忙しいときでも美味しい茹でタコ握りを楽しめるよう、効率よく作るための工夫をご紹介します。
市販の茹でタコを活用
釣りタコを茹でる時間がない場合は、市販の茹でタコを購入し、氷水で軽く締めてから使用すると食感が向上します。
寿司飯の事前準備
酢飯は前日に合わせ酢だけ作っておき、当日は炊きたてご飯と合わせるだけにしておくと時間短縮できます。
タコの切り置き
食べる直前に握るのが理想ですが、切ったタコはラップをして冷蔵庫で30分ほどは鮮度を保てます。あらかじめ切っておくとすぐに握れます。
シャリ型の利用
均一な形のシャリを大量に作るなら、市販の寿司型を使うと便利です。形も揃って見栄えも良くなります。
見栄え・盛り付け
お寿司は味だけでなく、見た目の美しさも食欲を左右する大事な要素です。茹でタコ握りをより魅力的に見せる盛り付けのコツをご紹介します。
彩りを加える
- 大葉や青じそを敷くことで、赤と白のタコが映えます。
- レモンや柚子の薄切りを添えて、爽やかな香りをプラス。
器選び
黒や藍色の皿はタコの色を引き立て、高級感を演出します。木製の寿司下駄に並べると本格感が増します。
盛り付けパターン
- 一直線に並べると格式高い印象。
- 円形に並べるとパーティー感が出ます。
- ガリや小鉢の味噌汁を添えると定食風に。
照りを出す工夫
盛り付け直前にガーゼで軽く押さえると、余分な水分が取れてツヤが出ます。
次は「保存方法・保存期間」と「その他豆知識・プチ情報」をご紹介します。
保存方法・保存期間
茹でタコ握りは作りたてが一番美味しいですが、どうしても作り置きが必要な場合は以下の方法で保存します。
冷蔵保存
- 握った寿司は1つずつラップで包み、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。
- 保存時間は4〜6時間以内が目安。時間が経つと酢飯が硬くなり、タコの風味も落ちます。
タコ単体での保存
- 茹でタコは切らずにラップで包み、冷蔵庫で2〜3日保存可能。
- より長く保存したい場合は、1本ずつラップして冷凍。冷凍保存は約1ヶ月が目安。
- 解凍は冷蔵庫でゆっくり行うとドリップが出にくくなります。
注意点
握り寿司の状態で冷凍保存はおすすめしません。酢飯の水分が飛び、食感が損なわれます。
その他豆知識・プチ情報
タコの栄養価
タコは低脂肪・高たんぱくで、タウリンや亜鉛、ビタミンB群が豊富。疲労回復や免疫力アップにも効果的とされています。
地域ごとのタコ握り文化
関西では甘めの酢飯に合わせる傾向があり、関東ではやや塩分強めの酢飯を好む傾向があります。 また、瀬戸内地方では茹でタコを薄くそぎ切りにし、柚子皮を添えるスタイルもあります。
握り寿司の歴史の中でのタコ
タコは江戸前寿司のネタとしては比較的新しく、明治以降に広く食べられるようになりました。それまでは煮ダコとして祭事や祝い事に使われることが多かったのです。
おすすめのペアリング
- 飲み物:冷酒、白ワイン(辛口)、緑茶
- 汁物:赤だし味噌汁、あおさ味噌汁
- 副菜:酢の物、ぬか漬け
茹でタコ握りは、釣ったタコで作れば格別の味わいになります。ぜひ新鮮なタコを手に入れたら、このレシピでお寿司屋さん顔負けの一貫を楽しんでください🐙🍣

湯にくぐらせ身を締めたタコを、白き酢飯の上に乗せれば、海と田の恵みがひと口に結ばれる。噛めば甘みがほどけ、酢の香りと共に心までほどける妙味ぞ🍽️
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