高速手返しが釣果を左右する理由
船タコ釣りでは、「仕掛けが海底にある時間=釣れるチャンスの時間」です。
この時間をいかに長く確保できるかが、釣果を大きく左右します。
つまり、“手返し”の速さがそのまま釣果に直結するのです。
1回の投入から回収、再投入までの流れをスムーズに行えば、より多くのチャンスを得ることができます。
反対に、仕掛けの絡み、道具の整理不足、準備の遅れなどで投入に時間がかかると、せっかくの時合を逃してしまうことも。
釣れる時間に釣れる状態を保つ――それが「手返し」の本当の意味です。

手返し次第で釣果は大きく左右されるぞ。そして手返しは一つ一つの行動の積み重ねじゃ。工場の生産性向上と同じ原則なのじゃ🐙

海底に仕掛けがある時間が長ければ長いほど、タコが乗る確率もアップするってことだね!
次章では、手返しの速さを支える「事前の準備」について解説します。
釣果アップの鍵は、実は釣りが始まる前から握られているのです。
準備が8割!船上の手返しは陸で決まる
船に乗ってから仕掛けを組んでいるようでは、釣れる時間をどんどんロスしてしまいます。
だからこそ、準備はすべて陸上で終わらせるつもりで取り組むことが大切です。
✅竿は2本以上を用意
タコ釣りでは仕掛けが絡んだり、エギを変更したりと、意外と時間を取られる場面があります。
そんなときでも、もう1本の竿があれば即座に再投入が可能。手返しを落とさず釣りを続けられます。
✅仕掛けは前日までにフルセット
エギ、スナップ、オモリ、リーダーまで、釣り開始時にすぐ使える状態にセットしておきましょう。
船上で結び直しをする時間を極限まで減らせます。
✅道具の整理も重要
使うものだけを手元にコンパクトに配置するのがコツ。
タックルボックスの中はカテゴリごとに区分けしておくと、エギの交換や予備仕掛けの取り出しがスムーズです。

準備で8割決まるという言葉、タコ釣りにも通じるぞ。船に乗ったら、あとは流れるように釣るのみじゃ!

僕も、前日に仕掛けと竿を全部準備しておけば、当日にバタバタしないってわかったよ〜!
次章では、釣り場到着と同時にすぐ仕掛けを投入できるようにするための工夫を紹介します。
船の移動時間をどう活かすかが、勝負の分かれ目です!
釣り場到着=即戦闘開始!移動中の時間活用術
タコ釣りでは、船がポイントに到着してからの1投目がとても重要です。
そのタイミングを逃さないために、移動中の過ごし方が鍵になります。
✅釣り場に着いたら「即投入」できる準備を
到着と同時にアナウンスされる「はい、どうぞ〜」の一言。
その瞬間に仕掛けを落とせるかどうかで、釣果に差が出ます。
だからこそ、タックルのセットは完全に済ませておきましょう。
✅食事・トイレ・タックル調整はすべて移動中に
移動時間を活かして、身の回りのことを全部済ませておくのが理想。
タコエギのカラーを変えるときも、可能な限り移動中にセットしておきましょう。
✅竿2本体制がさらに活きる!
予備竿があれば、釣り場に着いてから「あ、こっちで行こう」と即判断が可能。
色違いのエギをセットした竿を用意しておくことで、タコの反応に柔軟に対応できます。また根掛かり、お祭り等のトラブルの際にも、すぐに竿を変えて対応可能です

移動時間こそ、勝負の準備時間じゃ!釣り場に着いてから「まだ準備中」では、もったいないからのう。

船が止まった瞬間に仕掛けを入れられたとき、めっちゃカッコよかった!僕も準備しっかりやる〜!
次章では、タコが釣れた後の一連の動作について詳しく解説します。
手返しを止めず、逃さず、そして次の1杯へ!その流れをしっかり掴んでいきましょう🐙
タコが釣れたら迷うな!即処理→即投入の流れ
タコが釣れた瞬間はうれしいものですが、そこで満足して動きが止まってしまうのは非常にもったいないこと。
タコ釣りは“秒単位”の勝負です。釣れた後もすぐに次の1投へ移るための動きを、あらかじめ決めておきましょう。
✅手順①:竿を一度置く
タコが上がったら、一旦竿を丁寧に置くのが基本。焦って竿を立てたままだと、次の動作でバタついて仕掛けを絡めてしまうこともあります。
✅手順②:片手で首根っこをがっちり掴む
タコの頭(胴体)をしっかり掴み、暴れないようにします。
うまく掴めない場合でも、慣れるとどこを掴めば動きを抑えられるか分かってきます。
✅手順③:反対の手でエギを外す
落ち着いて、タコエギを外します。エギが複数ついている場合は、どのフックにかかっているかを見極めてから対応しましょう。
プライヤーを使うのも◎。
✅手順④:キープ用ネットやスカリに即投入
タコは逃げ足の早い生き物。そのままバケツなどに入れておくと、あっという間に脱走します。
ランドリーバスケット型のネットなどを用意しておくことで、安心して保管できます。
✅手順⑤:すぐに仕掛けを海へ戻す
タコを入れたらすぐに仕掛けを持ち直して再投入!
この一連の動きが数十秒〜1分以内に収まるとベストです。
無駄な時間をカットすることで、釣れる時間(仕掛けが海底にある時間)を最大化できます。

釣れた後が本番じゃ。タコと遊んでおる暇はないぞい。すぐに次の一投を打つのじゃ!

あわててモタモタしてるうちに、他の人が2匹目釣ってるとかよくあるよね〜!ぼくもネットにすぐ入れて再投入を素早く頑張る!
次章では、この流れを支える「船上での道具配置」や「道具の工夫」についてご紹介します✨
タコを逃がさない!キープ装備と動作の工夫
釣り上げたタコを「いかにスムーズに・確実にキープするか」は、手返し効率に直結します。
船上でもたついたり、逃げられたりすると、せっかくの好機を逃してしまいます。
船上では、道具の配置と動線を意識しておくことが重要です。
例えば、ネットやランドリーバスケットは常に手の届く位置に置き、タコを放り込む動作を無駄なく行えるようにします。
✅釣れた直後の“動作”をルーティン化
タコを釣り上げたら、竿を一度置き、片手でタコの首根っこをしっかり掴む。
もう片方の手でエギを外し、そのまますぐに生簀やキープ用ネットに放り込みましょう。
この一連の動作を迷いなくスムーズに行うことで、仕掛けの再投入までの時間を短縮できます。
キープの際にもたつかないことが、結果的に“釣れる状態”を長く保つ秘訣になります。

タコはすぐ脱走を試みるぞい。ネットは手元に、そして隙を与えぬ動きが肝心じゃ!
✅釣れたタコ、タモを使うかの判断も重要
ある程度のサイズまでのタコは、タモを使わずに抜き上げるのが基本です。
釣れて上がってくる途中で掛かり方を目視確認し、しっかり掛かっていればそのまま抜き上げて問題ありません。
というのも、タモを使うとタコエギが網に絡むリスクがあり、それを外す手間が大幅なタイムロスにつながるからです。
ただし、大型のタコや掛かりが浅い場合には、安全を優先してタモを使いましょう。
✅便利アイテムで作業効率アップ
- 滑り止めグローブ:濡れたタコでもしっかり掴める
- エギ外し用プライヤー:手早く安全にフックを外せる
- 締め用ハサミやピック:タコを持ち帰る場合の処理に便利
これらのアイテムも船上で取り出しやすい場所に配置し、次の投入までの流れを止めないようにしておくのがポイントです。

タコってすぐ逃げようとするから、ネットやバスケットはホントに近くに置いとくべきだね!
まとめ|高速手返しが釣果を左右する!
船タコ釣りにおいて、手返しの速さは釣果に直結する重要な要素です。
釣り場での滞在時間は限られており、その中でいかに多くの時間、仕掛けを海底に置けるかが勝負の鍵となります。
そのためには、釣行前の丁寧な準備と、船上での一連の動作のスムーズさが欠かせません。
竿や仕掛けの準備はもちろん、道具の整理や動作の順序をあらかじめシミュレーションしておくことで、現場での無駄を省き、効率よく釣りを続けることができます。
また、タコを釣り上げてからすぐにキープ→即投入の流れができるように、生簀やネット、グローブなどの装備もあらかじめ整えておくことが大切です。
「準備→実行→再投入」のサイクルを早く、正確にこなしていくことで、
釣り全体の流れが良くなり、結果として釣果が大きく伸びるのです。
ぜひ今回ご紹介した手順を意識して、快適で効率的な船タコ釣りを楽しんでみてくださいね🐙🚢✨