寒い季節や特別な日の食卓にぴったりなのが「タコのしゃぶしゃぶ」です🐙✨ タコを薄切りにして、昆布だしでサッとしゃぶしゃぶすることで、プリプリの食感と上品な旨みを堪能できます。 地域によっては「タコ鍋」とも呼ばれ、野菜や豆腐と一緒に鍋料理として楽しむスタイルも人気です。
特に釣ったばかりの新鮮なタコを使えば、旨味の強さや甘みが格別。市販タコを使う場合も、鮮度を見極めて選ぶことで美味しく仕上がります。
下処理がきちんとできているかどうかが、料理全体の味を左右する大切なポイントです。
タコの下処理についてはこちらを参考にしてください👇
👉 タコの洗い方・ぬめり取り
👉 タコの締め方
このページでは、タコのしゃぶしゃぶに必要な材料から、美味しく仕上げるための工夫、失敗しないための調理ポイント、そして保存やアレンジの方法まで徹底解説します。 「タコ鍋」として具材を増やしてもOK、「しゃぶしゃぶ」としてシンプルに楽しむのもOK。シーンに合わせて自由にアレンジしてみましょう。
材料
基本の材料(3〜4人分)
- タコ(生・下処理済み) … 約400〜500g(薄切りにする)
- 昆布 … 10〜15cm角 1〜2枚
- 水 … 約1200ml
- ポン酢 … 適量
- ごまだれ … 適量
鍋として楽しむ追加具材
- 白菜 … 1/4玉
- 長ネギ … 2本
- 春菊 … 1束
- しいたけ … 4個
- しめじ … 1パック
- 豆腐 … 1丁
- 葛きり・春雨 … 適量
- 〆用のご飯 or うどん … 適量
市販タコを使う場合の選び方
スーパーで購入する際は、「鮮やかな赤色」「弾力のある質感」「ツヤ」をチェックしましょう。 冷凍タコも便利ですが、解凍時に旨味が逃げやすいため、なるべく生の国産タコを選ぶとしゃぶしゃぶ向きです。
作り方
1. 下ごしらえ
まずはタコの下処理から始めます🐙
釣ったタコは必ずぬめり取りと締めを済ませておきましょう。
👉 タコの洗い方・ぬめり取り
👉 タコの締め方
ぬめりが残っていると鍋に雑味が出てしまいます。塩でもみ洗いをしっかり行うことで、タコ本来の旨味を引き出すことができます。
2. タコを薄切りにする
タコの足を一本ずつ切り分け、できるだけ薄く斜めにスライスします。 薄切りにすることで火の通りが早く、食感も柔らかく仕上がります。 包丁を斜めに寝かせ、刃元から刃先にかけてスッと引くように切ると綺麗に薄切りができます🔪
3. 昆布だしをとる
鍋に水を入れ、昆布を30分ほど浸けてから中火にかけます。 沸騰直前に昆布を取り出すのがポイント。昆布を煮立てすぎると雑味やぬめりが出るため、80〜90℃くらいで引き上げるのがベストです。
4. 野菜や豆腐を煮る
しゃぶしゃぶの場合はタコが主役ですが、鍋として楽しむ場合は先に火の通りにくい野菜(白菜の芯やネギ、しいたけなど)を煮ておきましょう。 豆腐や春菊は最後の方に入れると崩れにくく美味しく仕上がります。
5. タコをしゃぶしゃぶ
箸でタコの薄切りを1〜2枚持ち、沸騰させない程度のだしにサッとくぐらせます。 色が鮮やかな白〜赤に変わったら食べ頃です。加熱しすぎると固くなるので数秒〜10秒以内が目安です。
6. タレにつけて味わう
タコはポン酢でさっぱり、またはごまだれでコク深く楽しむのがおすすめです。 薬味として、ネギ、もみじおろし、柚子胡椒を用意しておくと味のバリエーションが広がります🍋
7. 〆の雑炊・うどん
タコの旨味が溶け込んだだしを最後まで楽しむなら、雑炊やうどんが定番! ご飯を加えて溶き卵を流し入れ、ネギを散らせば極上の雑炊に。 うどんを入れれば子どもから大人まで大満足の一品になります。
各材料選びのコツ・代用例
タコの選び方
しゃぶしゃぶに使うタコは、新鮮さが最重要です。釣ったばかりのタコなら間違いありませんが、市販品を使う場合は以下をチェックしましょう👇
- 皮にハリがあり、鮮やかな赤色をしている
- 吸盤がしっかりと形を保っている
- 触ったときに弾力がある
冷凍タコも手軽ですが、解凍の仕方で味が大きく変わります。流水解凍でゆっくり戻すのがベスト。 また、輸入物より国産タコの方が甘みが強く、しゃぶしゃぶ向きです。
だしの選び方・代用例
基本は昆布だしですが、アレンジ次第で味の幅が広がります🍲
- かつお節を加えて和風の旨味を強化
- 鶏ガラスープを使って中華風しゃぶしゃぶに
- 塩と酒だけでシンプルに煮る「水炊き風」
- 白だしを使えば簡単&失敗知らず
しゃぶしゃぶではタコをサッと湯通しするので、強すぎないだしが合います。 野菜やタコから自然に旨味が出るため、シンプルに仕上げるのがおすすめです。
野菜の選び方・代用例
鍋に入れる野菜はしゃぶしゃぶの引き立て役。以下を参考にしてください👇
- 白菜 → 水分が多く甘みが出る。代用はキャベツ。
- 長ネギ → 香りが良くスープに旨味をプラス。代用は玉ねぎ。
- 春菊 → 香りが強く大人向け。代用は水菜でさっぱり。
- きのこ類 → しいたけ・しめじ・えのきなど。代用は舞茸やエリンギ。
特に春菊や水菜はタコとの相性が良く、爽やかさをプラスしてくれます。
豆腐・その他具材
豆腐は木綿でも絹でもOK。ただし鍋に入れるなら木綿豆腐の方が崩れにくいです。 春雨や葛きりは出汁を吸って美味しくなるので、タコを食べた後の箸休めにも最適です。
タレの選び方・代用例
しゃぶしゃぶを楽しむ上で重要なのがタレ。 基本はポン酢とごまだれですが、以下のアレンジもおすすめです👇
- 柚子ポン酢 → さっぱり爽やか
- おろしポン酢 → 大根おろしでサッパリ感UP
- ピリ辛ごまだれ → コチュジャンやラー油をプラス
- 塩レモン → タコの甘みを引き立てる
味を変えながら楽しむと、最後まで飽きずにタコを堪能できます。
失敗しないポイント・調理の工夫
タコを固くしないための工夫
タコしゃぶで一番多い失敗は「タコが固くなる」ことです。 原因は加熱しすぎ。タコは火が通ると急激に身が締まり、ゴムのような食感になってしまいます。 これを防ぐには…
- サッと2〜5秒ほどしゃぶしゃぶするだけで引き上げる
- お湯をグラグラ沸騰させない(80〜90℃が目安)
- 薄切りにすることで加熱時間を短縮
この3つを守るだけで、プリプリで柔らかいタコしゃぶに仕上がります🐙✨
だしの濁りを防ぐ工夫
しゃぶしゃぶの魅力は透明感のある上品なだし。 しかしタコを入れすぎたり、火加減を誤ると濁ってしまいます。 防ぐためのコツは👇
- タコを一度に大量に入れない
- アクが出たらこまめに取り除く
- 昆布は沸騰前に取り出す
野菜とタコを合わせる順番
鍋として楽しむ場合、火の通りにくい野菜から入れるのが鉄則です。 白菜やネギ、きのこを煮込んでから、タコは最後にしゃぶしゃぶすることで、固くならずに美味しく食べられます。 また、野菜の旨味が出汁に溶け出し、タコとの相乗効果でさらに美味しくなります。
タレの工夫で味変
しゃぶしゃぶはどうしても単調になりがち。 そこでタレにちょっと工夫することで、飽きずに食べ進められます。
- 大根おろし+ポン酢 → さっぱり感UP
- 柚子胡椒+ごまだれ → 香りと辛味で大人向け
- にんにく+ポン酢 → パンチが出て食欲倍増
〆まで美味しく楽しむために
タコの旨味がたっぷり出たスープは、最後まで大切に使いましょう。 雑炊にする場合は、ご飯を入れる前にスープを軽く濾すと、雑味のないクリアな味わいになります。 うどんを入れるときは、麺を別で下ゆでしてから投入するとスープが濁らず最後まで美味しいです。
時短方法
下処理をあらかじめ済ませておく
釣ったタコを持ち帰ったら、すぐに締めてぬめり取りを済ませておくことで、調理の際に余計な手間が省けます。 あらかじめ下処理したタコを冷蔵保存しておけば、あとは切ってしゃぶしゃぶするだけでOKです。
冷凍保存で「すぐ使える」状態に
タコは冷凍保存しても味が落ちにくい食材です。 薄切りにして小分け冷凍しておけば、食べたいときに解凍してそのまましゃぶしゃぶに使えます。 釣ったタコが大量にある場合は、この方法でストックしておくと便利です🐙
だしを簡単にとる工夫
昆布を浸ける時間がないときは、白だしや顆粒だしを活用するのがおすすめです。 最近は「鍋用のつゆ」も種類豊富なので、手軽に美味しいだしを準備できます。 ただしタコの風味を邪魔しない薄味のものを選ぶのがコツです。
カット野菜を利用する
スーパーで売られている鍋用カット野菜セットを活用すれば、包丁を使う時間を大幅に短縮できます。 白菜、ネギ、きのこ、春菊など定番の具材がセットになっているものを選べば、すぐに鍋が楽しめます。
調理器具を減らす工夫
鍋料理は準備が多いと片付けが大変ですが、土鍋ひとつで完結させれば洗い物も最小限。 卓上IHやカセットコンロを使ってそのまま食卓で調理すれば、手際よく楽しめます。
タコしゃぶ専用アレンジ
「しゃぶしゃぶだけ楽しみたい」というときは、野菜や豆腐を省いてタコと薬味だけでも十分美味しく味わえます。 その場合、タコを多めに用意してポン酢や柚子胡椒でシンプルに味わうのがおすすめです。
見栄え・盛り付け
タコの薄切りを美しく並べる
しゃぶしゃぶ用のタコは、薄切りにした足を放射状に並べるだけで華やかな見た目になります🐙✨ 丸い皿に中心から扇状に広げていくと、まるで高級料亭の一皿のような仕上がりに。 赤と白のコントラストが美しいので、透明感のあるガラス皿を使うのもおすすめです。
野菜のカットで彩りアップ
鍋に入れる野菜も見た目を意識すると、食卓全体が華やかになります。
- にんじん → 花型にカットして彩りをプラス🥕
- しいたけ → 笠に飾り包丁を入れることで料亭風🍄
- 長ネギ → 斜め切りで存在感を出す
- 春菊 → 緑を散らすことで全体のバランスを調整
器と盛り付けの工夫
しゃぶしゃぶは薬味やタレの器も見栄えを左右します。 小鉢や和風の取り皿を用意すると特別感が増します。 ポン酢やごまだれを別々の器に盛り、薬味も小皿に分けると食べやすく、見た目も整います。
鍋そのものを演出する
鍋を食卓に出すときは、土鍋や黒い鍋を使うと素材の色が映えます。 ガラス鍋を使えば、透明感のあるスープとタコの赤白コントラストを楽しむこともできます。
〆の雑炊・うどんの見栄え
最後の〆も盛り付けを意識するとさらに美味しく感じられます。 雑炊なら溶き卵を半熟状に仕上げ、小口ネギを散らして彩りをプラス。 うどんなら、柚子皮を少し削ってのせると香りと見栄えが一気にランクアップします。
保存方法・保存期間
タコそのものの保存
しゃぶしゃぶ用に切ったタコが余った場合は、冷蔵保存で2日以内に食べきるのが基本です。 空気に触れると風味が落ちるため、ラップでしっかり包むか、保存容器に入れて密閉して保存しましょう。
長期保存するなら冷凍保存が便利。 1回分ずつ小分けにしてラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。 約1か月保存可能ですが、なるべく早めに使うのがおすすめです。
しゃぶしゃぶ後の出汁の保存
タコと野菜の旨味が凝縮された出汁は宝物のようなスープです✨ 冷ましてから保存容器に移し替え、冷蔵で2〜3日保存可能。 再加熱すれば雑炊やうどんのスープとして楽しめますし、ラーメンのスープにアレンジするのもおすすめです。
鍋の具材の保存
鍋の残り野菜や豆腐は傷みやすいため、その日のうちに食べ切るのが理想です。 どうしても残った場合は、別容器に移して冷蔵保存し、翌日までに食べ切るようにしましょう。 再加熱時はしっかり沸騰させてから食べるのが安全です。
冷凍保存でのアレンジ
タコの薄切りを冷凍した場合、しゃぶしゃぶに再利用するだけでなく、タコ飯や炒め物に使うのも便利です。 冷凍すると少し食感が変わりますが、逆に味が染み込みやすくなるため、炊き込みご飯などに最適です🍚
その他豆知識・プチ情報
タコの栄養価
タコは高タンパク・低脂肪の優秀な食材です。 特にタウリンが豊富で、疲労回復や肝機能のサポートに役立つといわれています。 また、亜鉛やビタミンEも含まれており、健康や美容にも嬉しい効果があります✨
地域ごとのタコ鍋文化
日本各地で「タコを鍋にする文化」があります。 例えば関西では夏のスタミナ料理としてタコしゃぶが人気。 瀬戸内海沿岸では新鮮な地ダコを使った鍋が郷土料理として知られています。 地域によっては味噌仕立てや塩ベースなど、バリエーションも豊かです。
タコしゃぶと相性の良いお酒
タコしゃぶはお酒との相性も抜群🍶
- 日本酒(冷酒・熱燗) → タコの旨味を引き立てる定番
- 焼酎 → あっさりした出汁に合う
- 白ワイン → ポン酢や柚子風味と相性抜群
- ビール → ごまだれや薬味たっぷりで楽しむときにおすすめ
しゃぶしゃぶ専用の楽しみ方
鍋として具沢山にするのも良いですが、タコだけを主役にしたシンプルしゃぶしゃぶはまた格別。 タコの旨味を最大限に楽しみたいときは、タコ+ポン酢+柚子胡椒のシンプルセットをおすすめします。
タコの旬とおすすめシーズン
タコは年中流通していますが、夏〜初秋が特に美味しい時期とされています。 釣りで狙うならこのシーズンがベスト! 釣ったその日にタコしゃぶにするのは、まさに最高の贅沢です🐙
〆のアレンジアイデア
雑炊やうどん以外にも、残ったスープでリゾット風に仕上げたり、ラーメンを入れてタコ風味ラーメンにするのもおすすめ。 洋風にアレンジして、パスタのスープとして利用する人もいます🍝 最後の一滴まで楽しめるのがタコしゃぶの魅力です。

薄紅のタコを湯にくぐらせれば、花が咲くごとく色を変える。その刹那こそ味の極み。口にすれば海の甘露がほろりと広がり、湯は旨みを抱きしめる。これをもってうどんや雑炊に仕立てれば、また別天地の味わいとなるぞ🐙
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